Diary

2007.4.12007/04

木暮です。
桜の咲いた小学校の校庭を眺めながら、地下鉄の駅へと向かういつもの道をゆるゆると歩いていると、進行方向には白いジャージ上下・スポーツハットという出で立ちの中年女性が仁王立ちしていた。明らかに僕を睨みつけており、不審に思いながらも早く駅に向かいたいので、こちらも負けずにその中年女性を注視しつつ、足早に通り過ぎようとしたところ、依然僕を睨みつづけていた女は通り過ぎざまに一言、「ここは大人の通る道じゃないのよ!」と言った。そうして、風で舞う桜の花びらの中、そそくさと角を曲がっていったのである。春であります。ウェザーリポートと言えばジャコ・パストリアスやピーター・アースキンが在籍していた時代の作品が有名ですが、この間、彼らの1stアルバムが中古盤屋で300円で売っており、即購入。大変カッコよいです。
 
先日、アスパラガスの渡邉忍氏が暮らす家へ泊まりがけで遊びに行きました。整理整頓された清潔な部屋にも驚きましたが、冷蔵庫の中身の入ってなさにも大変驚きました。DVDを観たり、色々な話をしつつ二度寝したりとぐだぐだと休日を過ごし、一宿の礼として居間のテーブルに投げ出されてあったプリンを冷蔵庫にしまって帰りました。

僕が住むアパートの近くに、土蔵の外壁を模したなかなか小粋な蕎麦屋があるのですが、先月からなぜか全席禁煙になってしまい、愛煙家の僕としては大変残念です。煮奴と大和芋の天ぷら等で一杯飲りつつ一服し、その後に盛を三枚食うのが定番だったのに。

昨日はハワイアン6のツアーファイナルで、横須賀かぼちゃ屋にて演奏してまいりました。汗と熱気で高くなった室温の中、ミサイルのようなサンズオウルに体を揺らす。久しぶりに再会したDrのゴウ氏やサブさんは、相変わらずのボキャブラリーとイントネーションで嬉しくなった。ハワイアン6の時の客席の盛り上がりは凄まじく、フロアとの段差が20センチくらいしかないかぼちゃ屋のステージで、70年代
のいかれたギタリストみたいに演奏するユウタにニヤリとしつつ、ステージとフロアを分ける人垣になっているセキュリティースタッフの人達は本当に凄いと感じた。打ち上げで酔ったトオルちゃんはライターをくれた。ハタノ氏のMCはいつも通り熱く、もし要所で韻を踏んでいたら日本屈指のフリースタイルMCになれる、と毎回思ってしまう。とても良いライブだった。ハワイアン6が何度もかぼちゃ屋でライブ
する理由もよくわかった。

現在、スタジオ・バンキッシュツアーの大阪・名古屋公演を終えて帰宅し、ムスタファ・オズケントというトルキッシュ・ファンクを聴きつつこれを書いています。集団で何日か行動した後、独りになったときの「祭りのあと」的な気分をチャカポコと打ち消していく、いなたいビートと味のある旋律、音階。
川崎が、「最近SOMETIMESが難しくてさー」なんて話を大阪の楽屋でしておりましたが、それはなぜかというとイントロのドラムの時点で、CDより確実に10BPMくらい上がっているからです。

久しぶりに近所を散歩したりして、今日はなかなかの陽気、小春日和でありました。
散りかけの桜から花びらが舞っておりました。四季の味わいは年を重ねると共に増していく気がします。明日は品川だー。