Diary

2007.5.12007/05

久しぶりにDOLCEのツカサ君の家へ遊びに行く。遊びに行く、と言っても特に何
かするわけでもなく、家に着くなり雑談が始まる。Kちゃんが作ってくれた炊き込み
御飯や唐揚げを食べたり、ペット犬の従順さにちょっと驚いたりしつつ、音楽のこと
やバンドの近況、昔話、心霊動画・・・話題は尽きることなくゆるりと話が続いてい
き、夏の夜も更けていく。酒を飲むわけでもなく、二人で「働くおっさん人形」を見
て時々笑いながら、明け方まで起きていた。レトロ玩具収集家でもあるツカサ君は、
「じゃあこれ、バンドのみんなへお土産に」と言ってキャプテン翼のメンコや消しゴ
ムをくれた。特に何をするわけでもなくダラダラと、しかしあっという間に時間が過
ぎてしまうなんて、学生だった頃の夏みたいだ。家に帰ってすぐ、消しゴムをモニ
ターの前に飾った。

7月27日、フジロックのステージで初めての演奏。少し期間が空いた後のライブだっ
たから少し緊張したけど、最終的には楽しんでやれた。照りつける陽射しに意識が朦
朧とすることもなく、森から吹く風が心地よかった。ライブを終えてから飯を食って
いると、荒井に話し掛けてきたフランスのラジオ局の男女から、いきなりの取材を受
ける。英語を話すのが久し振りなせいか、なかなか単語が出てこなかったりして困っ
た。その後、川崎やルイ・ハシモトとフジロックの最奥部まで歩きつつ、通りすがり
のステージでマニ-・マークを見たり、夜の山に投影される光のオブジェを見つめた
り、大量のロウソクの灯とそれを眺める国際色豊かな人々に混じったりしながら、こ
のフェス独特の空気を楽しんだ。そして、個人的に楽しみにしていたキュアーを見て
いる最中、体力の限界がきてしまいホテルへ戻る。後で友人に話を聞いたら、ダブル
アンコールで「boys don’t cry」をやったらしい。最後までいればよかった。

翌日、朝飯を食ってから、ホワイトステージまで歩く。少し降っていた雨も到着する
頃には止んで、あっという間に空が晴れていく。ハイネケンのテントの前で、かなり
久し振りにドーピング・パンダの3人と会って少し話をした。相変わらず不穏に面白
いユタカも、シャイの裏返しみたいなタロティーも、チャキチャキなハヤトも、バッ
クステージにいた先輩方や、リディムサウンター、色々な人がスキャフル・キングの
復活を観に来ていた。「YOU AND I., WALK AND SMILE」のイントロが鳴って、98年
ごろの映像が脳内に溢れ出す。一時間があっという間に過ぎた。とてもいいライブ
だった。
ルイ・ハシモトのアシスタントのフリをして、リリー・アレンの撮影に参加した後、
ホテルに戻って二日酔いの加藤ヒロシを連れ出し、芝生の上で豚肉を食う。そして真
夜中のアベンジャーズのステージにニヤリとしつつ、帰途へ。