Diary

2007.12.12007/12

木暮です。
「坂の上の雲」を読みつつ明治に思いを馳せていると、妙に肌寒さを感じて窓を開けたら冬だった。一月前にはヒースと近所の蕎麦屋に行ったりしていたんだよな。
モックオレンジの面々は大抵の日本食は食べられるが、山芋や納豆などの粘ついたものに対してはユーモアを込めつつかなりのヘイトアティチュードで、マグロの山掛けを見た時などは、「何でせっかくのツナにCOMETETOをかけちまうんだ?俺等は喰わねえぜ!」とはしゃいでいた。COMETETOは奴らの造語で、意訳するなら「いきいも」といったところだろうか。
郡山でハワイアン6と会った。ユウタは革のジャケットを着て白いフレームの眼鏡をかけていた。その夜、どちらかというと北日本にある郡山で、南国沖縄の泡盛を飲み狂ったミカミは半裸でヒップショットの床に倒れていた。

日に日に寒くなっていくので俺達は地下へ篭もることにして、ブロンクスで作られている無骨な金属色のカウベルを7つ買い込み、荒井のフィルターをかけたテレキャスターとセッションを始めた。30分ほどで「チャイナシンドローム」という仮の名を持つ1コーラスができたが、次の日に聴いたら中華の香りはしなかった。気晴らしにジャガビーとじゃがぽっくるを食べ比べつつ中央のドアを開けると、川崎が「いただきストリート」をプレイしている。「川崎さん、あなた昨日僕のIDでパーカー落札しましたね?」・・・・原がギターで弾き語っていた曲に切なさを感じた俺達は、スタジオで楽器を合わせた。どうもしっくりこないようだった。探されていないアレンジがあるようだ。
ジョージと待ち合わせた六本木の小洒落たクラブで、バーナード・パーディーとチャック・レイニーの演奏を観る。一曲目から「PEG」をやりやがった!御大2人のプレイは言葉を喋ってるかのようで、特にシャッフルのリズムの滑らかさといったらなかった。夕焼けをバックにウィスキー片手のおっさんが人生を噛みしめているかのような風景。
感傷的なそれではなく、男らしくさっぱりとしている。

シスコが渋谷から消えてしまうらしいね。ブラストも随分前に休刊してしまったし、時代は変わっていくなあ、などと思いつつミドル・スクールのアナログを買い始める。ブーツはティンバーランド!家の近くの古本屋がなぜか中古レコードを置き始めて、恐らく店主の趣味物整理の一環だと思うんだけど、なかなか掘り出しモノがある。一枚参百円で中を開けるとほとんど新品状態のやつもあり、得した気分になる。蕎麦を食った帰りにジョン・マクラフリンを買った。いい徳利と猪口が欲しい。再拝。