Diary

2008.4.12008/4

木暮です。
釜に残っていた飯が二日前のものだったので、独特の匂いを消すために、フライパンにバターを落とす。
飯を軽く炒めた後、卵をかけまわして半熟のうちに皿へ。一連の作業の間にとろ火で温めていた三日目のカレーをかき回し、じゃがいもが中まで温まっているのを確かめ、バターライスの横に盛る。美味そう。
レコーディング期間中、スタジオへ行く前に何となく観ることが習慣化していた昼のドラマ「安宅家の人々」を観つつカレーを食う。が、ぶっ飛んだ展開が続いて画面から目が離せず、三日越しのカレーを味わう暇もなく食べ終わってしまっていた。

スタジオに向かう車の中、五分咲きの桜を見る。もう春だった。
スタジオのロビーではブラジルの老仙人のサックスのフレーズを、原がベースでコピーしていた。話し掛けても応答しないので、心は既にサンパウロに旅立ってしまった後だったと諦める。床に転がっているのは腹筋を鍛えるローラーと麩菓子。荒井が「よし」と小さくつぶやいて筋トレを始めてしまい、いったん始めてしまうとおやつの時間までやめないので放置してブースのドアを開ける。
スタジオの右の部屋では川崎が右手にアズキ色のモズライト、左手にオレンジのモズライトを持ち、ロウソクの光を念で消そうとしていた。時折、「心頭滅却、火もまた涼し」とつぶやいたりする。部屋の隅では座敷童子がPSPに興じており、レーベルの人間よりこのスタジオに滞在している時間が長い、小野という名の彼の本来の職業は新聞屋じゃなかったか?という疑問が頭をよぎる。その問いは別の疑問が浮かんだことにより頭の隅に追いやられる。「我々はレコーディング中ではなかったか?」