Diary

2008.7.12008/7

木暮です。
ツアーの中盤からまた好きな音楽を探したり、聴いたりするのが楽しくなったから良かった。
僕たちはその土地を通り過ぎるだけだけど、当たり前のようにあるその場所の生活の様子を嗅ぎ取りながら、妄想を膨らませながら、深夜に散策するのは楽しい。米子の飲み屋街からホテルまで歩いて帰った時は、車が走っていくのみで徒歩の人とはすれ違わなかった。高速道路の側壁が途切れる時に見せる青葉の茂る風景や、ブルドーザーの横で談笑する人達、ひっそりと建っている民家の庭で洗濯物を干す女性。
車の中ではそういう場面を元に妄想に耽っていることが多いのであまり喋らなかった。スタッフのタケシが、「具合が悪いのかと思って心配したよ」と言って、ハムスターのように前歯を見せながら後ろ髪をこより、笑っていた。
今回のツアーでは太一やタケシが何かと頑張ってくれていたように思う。セットリストにしても、思いつきで適当に並べた曲順を色々考えてアレンジしていた。どの曲をやるのにもそれぞれの曲の楽しさがあって自然に客観性を欠いてしまうから、あいつらがいてよかった。バカだけど。継続する主体性のようなものを僕達4人は誰も持っていないし、だからいいのだとも思う。
各地の、チケットを買って観に来てくれたたくさんの人と話して、演奏しながら客席の色々な顔を見た。KOHという名のハンターにも会ったし、アコちゃんはいつ会ってもとてもよくしてくれる。四国辺りで僕は大抵風邪を引いている。風邪薬ありがとう。
そして今回のツアーに関わってくれたスタッフ、バンドの皆、アルバムを買ってくれた人、ライブを観に来てくれた人、本当にありがとうございました。現在午前4時の東京は、なかなか暑いです。夏だねー。