Diary
2012.1.25木暮です
1月某日
「ライブハウス大作戦」の打ち合わせをしに行くという魔坊氏に便乗して大船渡へ。東北道に乗ってすぐのサービスエリアにてラーメン啜り上げ、後部座席で微睡む。
目を覚ますと、車窓に流れる風景は雪景色に変わっていた。北上のショッピングモールでオキナワを待ちつつ、「レアチーズ・キムチ納豆ラーメン」を食う。意外に爽やかな味わい。合流したオキナワの家にドラム・セットと照明機材を降ろし、2箱のホッカイロを積み込んでから大船渡の街へ向かう。以前来たときにはまだ工事中だった居酒屋で、ケセンロックフェス実行委員会の面々と再会し、四方山の話をする。皆元気そうで良かった。もし自分が彼らの立場だったら、あ んな風にタフでいられるかはわからない。僕たちは僕たちで目の前の事をやっていくだけだ。
その夜はチリチリのベーシスト、ケンの実家に泊めて頂く。オキナワが僕たちのために持って来てくれた日本酒に完全に呑まれ、気を失うように布団にくるまった。
翌日、ハードな頭痛と闘いながらライブハウス建設の予定地へ。舗装された道路を外れ砂利道に入ると、そこには半壊した建物が建っていた。中に入ってボロボロの壁を横目に階段を上がると、建物の骨組みが剥き出しになっている。崩れた壁やぶら下がった石綿。魔坊とヤス君はステージやスピーカーの位置を話し合っている。頑丈そうなバ ーカウンターの上に置いてあった酒瓶を指差し、「こいつ震災を生き残った酒ね」と言ってオキナワが笑っていた。
その後、昨晩飲んだ居酒屋の上にある中華料理屋でラーメンを啜る。二日酔いの胃に優しい醤油味でした。
1月某日
ASAP Rocky のミックステープを聴きながら地下鉄に乗り、スタジオへ。
階段を降りて室内へ入ると、またもや蛍光灯がつかない。以前の教訓を生かして掛川君に連絡すると、やはり電気料金の未払いだった。このぐうたらさ加減はメンバー、スタッフ共通のものである。頭の中に流れるのは、ピチカート・ファイブ「大人になりましょう」。仕方がないので、階段の明かりがかろうじて届くロビーにてコーヒーと煙草を喫する。世の流れが喫煙者に対して厳しくなった昨今、ドラマや映画で役者が煙草を吸う場面もすっかり目にしなくなったが、先日まで読んでいた「白い巨塔」では、東教授は出勤してまず葉巻、財前助教授は術後に一服、両者とも癌の専門医である。ミッドナイト・ランという映画の中で 、犯人を護送して来たロバート・デ・ニーロは、飛行機を降りるなり空港のエスカレーターで煙草に火をつける。今の時代の感覚で見ると、無法者過ぎてすごくうけるなー、なんて事を考えている頭の中に流れるのは、中島みゆき「時代」。
滅多に風邪を引かない荒イが熱を出しているらしい。
「学園もの以外もチェックしねーとな」と漏らしていた覇羅君は根気よくアニメをディグっている。僕の感想としては「まーちゃんのレコメンにハズレなし」。皮裂キはいつものように寒風に一人立っている。それでは皆さん、ごきげんよう。