Diary

2012.9.6日記

8月某日

「聖地じゅんれい!」の前日、スタッフや他のバンドのメンバーと共に会場近くの寺に宿泊。軽く30畳はあるであろう本堂、その奥の和室で夕食をご馳走になる。大鍋にたっぷりと作られたカレーを食い、缶ビールを飲みながら雑談する者、ゲームに興じる者、「けいおん!」を鑑賞する者、皆が思い思いの夜を過ごしている。「サンチェってココロコネクト誰派?」「そりゃもう断然稲葉ですね」・・・大学のサークル合宿ってこんな感じなんだろうか・・・と縁側で一服しながら呆けていたが、見回せば周りには野郎しかいないのであった。

8月某日

午前中から豊郷小学校に乗り込み、一歩入った講堂の既視感に感慨を覚えながらサオリリスバンドのリハーサル。サオリリスと合わせるのはこのときが初めてだったが、リハから本気のリリスを見て何の不安もなくなる。2曲のみの演奏だったので、制服を纏ったリーダーの後姿や新鮮な角度から眺めるケンジ君、右を見ればいつもの破戒僧・・・本番はあっという間に終わり、しかしこの「無我夢中であっという間に終わってしまう感じ」が文化祭の醍醐味、と昼から青春を追体験。体育館裏で煙草を吸う。
次の出番までかなり時間があったので、学校独特の階段や廊下、音楽室などを閲しつつ、久しぶりに共演した全てのバンドを観た。シナリオアート、パスピエ、ドラムを叩くサンチェ、スカートを脱ぎ捨てるキダ先輩、東京から14時間の渋滞を経て本番前に滑り込み、またあっという間に帰っていったニルギリス。サオリリスのDJでエネルギッシュに踊りまくるナード・ヘッズ。フロンティア・バックヤードのPOP
OF D。ダワ君がダイナソーをかけた。チャムには結局会えないまま。僕たちの出番が終わる頃には夜はすっかり更けていて、校舎のところどころにまばらに電灯がついている。帰り際に見たそんな夜の学校は、とてもよかった。

8月某日

荒いとユキオ、カケリリスと共に米子へ向かう。お盆の渋滞を軽く見ていた不定職者4人組が米子に着いたのは出発から8時間後。オープン時間の一時間前である。ライブハウスではタカオ君のバンドがリハーサルをしており、そのディープな音と佇まいにライブハウスONEMAKEの雰囲気も相まって、昨日の残り香がサラサラと消えていく。気付け代わりにビールを一杯・・・どころか出番までに4杯+テキーラ。ロックンロールな弾き語り、ジャム・ファンク、サイケ、レゲエ、レペゼン板橋のボウフラ2人。ジャンルは様々だったがその場にいる人は皆思い思いに楽しんでいて、誰とでも気軽に言葉を交わせる雰囲気のとても良いパーティーだった。タカオ君ありがとうございました。

8月某日

昼飯に鳥を食ってタカオ君とコーヒーを飲んだ後、一路大阪へ。昨晩テキーラを飲みすぎたカケリリスは死体に擬態していた。
それほど混むこともなくホテルに到着し、部屋で虚空を半刻ほど見つめた後、夕飯におすすめの店をダワ君に聞いて4人で向かうが生憎の満席。折悪く凄まじい雨が降り始めたので、適当な焼き鳥屋に入った・・・のが間違いの始まり。結局ダワ君も合流して、しっかり飲んでしまう。何という夏休み感。

8月某日

梅田シャングリラにてBKTS2012を惜しむ会。終了予定時刻を大幅に過ぎる程盛り上がる。「言いたい事も言えないこんな世の中じゃPOISON」。

9月某日

RUSHBALL2012、ART
SCHOOLとの千葉LOOKを終え、夏の予定も一段落。今にも雨が降り出しそうな午後3時、再放送の映画「セブン」を観ながらこれを書いている。まだまだ暑いけど、もう夏も終わりだね。そしてニュー・アコースティック・キャンプに向けてのアレンジや新曲作り(のフリ)なんかをしているうちにあっという間に秋が来るのだろう。交差点の信号は全て赤。その時間は3秒間。それでは皆さんさようなら。